この革命的端末のダークサイドに突き当たるのに、そう時間はかからなかった。あまりにも良すぎるのだ。
あまりにも簡単すぎる。あまりにも繋がり過ぎる。あまりにも速く、あまりにも長い。そりゃ欠点はある。けど、とんでもない欠点はひとつもない。ほぼ全部し たいことはなんでもできる。これがいざ使ってみると、けっこう問題なのだ。
寝る前にWeedsの番組見たいと思う ことはあるかもしれない。でもそれってどうしても見なきゃならないもの? 放映1回分見たら次の回も見たくなって容易には止まらない。そして2時間後。 すっかり楽しませてもらってグッタリしてる自分は本当に前の自分より良くなってるんだろうか? もしかして5時間寝るより7時間寝た方がまだ良かったん じゃあるまいか?
iPadの素晴らしさは、いつでもどこでもコンピュータなところだ。地下鉄で。エレベータを待つ廊下で。空港に向かう車内で。空き時間は全部iPadのお 時間になり得る。
iPhoneも似たり寄ったりだが、全く一緒ではない。誰が寝る前にiPhoneで映画見たいと思う?
では、このどこが問題なのか? こう書いてくるとまるで自分は超プロダクティブな人間ではないか。1分でも空き時間があれば、何か作って、何か消化してい たのだから。
ところが何かが — 睡眠時間もそれなりに大事だが、それだけじゃない何かが — 忙しさに紛れて消えているのだ。何か失ってはならない、とても大事なもの。それは…
退屈。
退屈は大事。本当は誰もが追求すべき心の状態だ。退屈になると心は行き場を失って、何かエキサイティングなもの、何か面白い着地点を求めて、ひとり歩きを 始める。そしてそこからクリエイティビティが生まれるのだ。
僕の場合、なぜか生産的なことロクにしてない時に一番良い考えが浮かんでくる。走ってるんだけどiPod聴いてない時、座って、なんもせ ず、誰か待ってる時。ベッドに横になって眠りにつくまであれこれ心がさ迷う。こうした「無駄にした」瞬間、特にこれと言って埋まってない時間が人生には欠 かせない。
こうした時間があるからこそ僕らは、往々にして無意識ではあるけれど、心を整理し、生きる意味を考え、点と点を繋ぐことができる。こうした時間があるから こそ、己に問いかけ、己の声に耳を傾けるのだ。
こうした時間を失くすこと、その時間を仕事やら生産効率やらで置き換えることは、間違ってる。もっと最悪なのが、失くすだけならまだしも僕らは自分から進 んでこれを、放棄しているのである。
「iPadならその問題はないよ」と、いみじくも指摘したのは兄弟のアンソニーだった。 ―因みに今彼は『My Idiot Brother(俺のマヌケな兄弟)』 っていう映画作ってる。
「自分の問題だね。あんま使い過ぎないようにするこった」
その通り。悪いのは自分。これは自分の問題なのだ。そばにあると、つい使わずにいられない。しかも不幸なことに、あれはいつもそばにいる。 だから返した。一件落着。
それにしても今回のことは、退屈がいかに大事なことか学ぶ良いきっかけになったよ。おかげで今は余った時間、空き時間、歩く時間、移動時間、待ち時間があ れば、前よりずっと意識的にその時間を活かして自分の心を自由にさ迷わせるようになった。 僕がiPadを返品した理由:Why I Returned My iPad - HBR (via nakano) (via otsune) (via para-fall) (via liefujishiro) (via kether404)
あまりにも簡単すぎる。あまりにも繋がり過ぎる。あまりにも速く、あまりにも長い。そりゃ欠点はある。けど、とんでもない欠点はひとつもない。ほぼ全部し たいことはなんでもできる。これがいざ使ってみると、けっこう問題なのだ。
寝る前にWeedsの番組見たいと思う ことはあるかもしれない。でもそれってどうしても見なきゃならないもの? 放映1回分見たら次の回も見たくなって容易には止まらない。そして2時間後。 すっかり楽しませてもらってグッタリしてる自分は本当に前の自分より良くなってるんだろうか? もしかして5時間寝るより7時間寝た方がまだ良かったん じゃあるまいか?
iPadの素晴らしさは、いつでもどこでもコンピュータなところだ。地下鉄で。エレベータを待つ廊下で。空港に向かう車内で。空き時間は全部iPadのお 時間になり得る。
iPhoneも似たり寄ったりだが、全く一緒ではない。誰が寝る前にiPhoneで映画見たいと思う?
では、このどこが問題なのか? こう書いてくるとまるで自分は超プロダクティブな人間ではないか。1分でも空き時間があれば、何か作って、何か消化してい たのだから。
ところが何かが — 睡眠時間もそれなりに大事だが、それだけじゃない何かが — 忙しさに紛れて消えているのだ。何か失ってはならない、とても大事なもの。それは…
退屈。
退屈は大事。本当は誰もが追求すべき心の状態だ。退屈になると心は行き場を失って、何かエキサイティングなもの、何か面白い着地点を求めて、ひとり歩きを 始める。そしてそこからクリエイティビティが生まれるのだ。
僕の場合、なぜか生産的なことロクにしてない時に一番良い考えが浮かんでくる。走ってるんだけどiPod聴いてない時、座って、なんもせ ず、誰か待ってる時。ベッドに横になって眠りにつくまであれこれ心がさ迷う。こうした「無駄にした」瞬間、特にこれと言って埋まってない時間が人生には欠 かせない。
こうした時間があるからこそ僕らは、往々にして無意識ではあるけれど、心を整理し、生きる意味を考え、点と点を繋ぐことができる。こうした時間があるから こそ、己に問いかけ、己の声に耳を傾けるのだ。
こうした時間を失くすこと、その時間を仕事やら生産効率やらで置き換えることは、間違ってる。もっと最悪なのが、失くすだけならまだしも僕らは自分から進 んでこれを、放棄しているのである。
「iPadならその問題はないよ」と、いみじくも指摘したのは兄弟のアンソニーだった。 ―因みに今彼は『My Idiot Brother(俺のマヌケな兄弟)』 っていう映画作ってる。
「自分の問題だね。あんま使い過ぎないようにするこった」
その通り。悪いのは自分。これは自分の問題なのだ。そばにあると、つい使わずにいられない。しかも不幸なことに、あれはいつもそばにいる。 だから返した。一件落着。
それにしても今回のことは、退屈がいかに大事なことか学ぶ良いきっかけになったよ。おかげで今は余った時間、空き時間、歩く時間、移動時間、待ち時間があ れば、前よりずっと意識的にその時間を活かして自分の心を自由にさ迷わせるようになった。 僕がiPadを返品した理由:Why I Returned My iPad - HBR (via nakano) (via otsune) (via para-fall) (via liefujishiro) (via kether404)